2018年1月17日水曜日

頭痛の分類と注意すべき頭痛



突然の激しい頭痛や慢性的な頭痛と、頭痛にはいろいろありますが、大別すると「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に分けられています。


一次性頭痛

明らかな原因となる病気のない頭痛のことで、「緊張型頭痛」「片頭痛」などがあります。これらの頭痛は、慢性頭痛・機能性頭痛ともいわれる「頭痛もち」の頭痛です。


二次性頭痛

はっきりした原因となる病気のある頭痛のことで、「脳の病気による頭痛」と「全身の病気による頭痛」があります。この頭痛は症候性頭痛とも呼ばれ、慢性硬膜下血腫、くも膜下出血、脳腫瘍、風邪による頭痛、代謝障害による頭痛などがあります。



当治療院での適応、不適応


一次性頭痛への施術 ---- 慢性○,急性×
二次性頭痛への施術 ---- およそ×,もしくは△


当治療院にて施術を適応する頭痛は、一次性頭痛の緊張型頭痛や片頭痛、いわゆる頭痛もちの頭痛です。ただし、ズキズキとした発作時の頭痛は、「施術が不適応だと判断する徴候」の一つと考えます。

二次性頭痛への施療は、大半が不適応でしょう。それどころか、二次性頭痛のなかには命にかかわる頭痛もあるので、とくに治療院では禁忌の兆候には注意を要しています。



危険な頭痛の特徴


間中信也 医師は「こんな症状があったらすぐに病院にいきなさい」と、以下のような「命に関わる頭痛の14の危険な特徴」をあげています。

少しでも「おかしいかな?」と思い当たる徴候があるなら、当治療院での施術は禁忌・不適当と考えるほうが安全です。

「いつもの首肩コリ・頭痛だな」と高を括ることなく、早急に適切な病院を受診されるべきです。もしも、そこで「異常なし」と診断されるなら、どうぞご来院ください。十分に施術をさせていただきます。


① いままでに経験したことがない頭痛

② 突然に起こった頭痛(突発完成型頭痛)

③ 早朝頭痛ないし朝方に起こる頭痛(目覚め型頭痛)

④ 強烈な頭痛

⑤ 長期間つづく頭痛

⑥ だんだんにひどくなる頭痛

⑦ 麻頼・しびれをともなう頭痛

⑧ 意識が冒されたり、訳のわからないことをいう頭痛

⑨ 言語がしゃべりにくい、呂律が回らない頭痛

⑩ ボケをともなう頭痛

⑪ 視力が弱くなったり、ものが二重にみえる頭痛

⑫ めまいや嘔吐をともなう頭痛

⑬ 気張ったり、頭をふるとひどくなる頭痛

⑭ 高熱を伴う頭痛



文献

間中信也(1998)頭痛はこわい.KAWADE夢新書,p.153-155.


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